参加されたドクターのインタビュー 咲間隆裕院長

咲間隆裕院長

[医業総研] まず、医院経営塾に参加されることになったきっかけからお聞かせください。

[咲間Dr.] 勤務先(日本大学医学部附属板橋病院)には退職して開業を目指す旨を伝えていたものの、いつ頃、どの立地で、どんなクリニックを立ち上げるのかといった具体像はまったく描けていませんでした。先輩開業医の元を尋ねたり、他のコンサルの話を聞いて模索する中、平成23年9月に医業総研を紹介され、植村さんから医院経営塾の参加を勧められたのがきっかけです。

[医業総研] 医院経営塾に期待されたことは何でしょうか。

[咲間Dr.] いわゆる一般的な開業セミナーでは、単に講師からの話を聞くだけのスタイルが多いと思います。しかし、一方通行の講説を聴くだけでは、なかなか内容が身につかないのが現状ではないでしょうか。医院経営塾が同じような形式の開業セミナーだったら参加するつもりはありませんでしたが、受講者は10名前後と少数で、しかも経営の実践に沿ったワークショップ形式という説明に興味が湧きました。

[医業総研] 参加された印象はいかがでしたか。

[咲間Dr.] セミナーの内容は予想していたものよりかなりのボリュームでした。セミナーで直接得た知識も少なくありませんが、回を重ねる度に、開業のイメージがリアルになります。ワークシートを埋めるのは苦労しましたが、その作業中に目指すべき泌尿器科のスタイル、他の科目との組み合わせやバランス、クリニック名やロゴのイメージなどが次々と鮮明になります。このリアリティがワークショップの良さでしょう。
加えて、受講者をサポートして周る医業総研の複数のスタッフと会話ができたことが思わぬ収穫です。

[医業総研] その収穫とは具体的にどういうことでしょう。

[咲間Dr.] 最初に受講した時点では、まだ開業コンサルを医業総研に依頼することを決めかねていたのです。しかし、医院経営塾で多くのスタッフから的確なアドバイスをいただき、この人たちのサポートなら安心して任せられるなと納得してコンサル契約を結びました。今回開業した光が丘クリニックモールも、第3講の頃に紹介された物件ですから、私にとっては医院経営塾とシンクロして開業準備を進めたという印象です。

[医業総研] その他で印象に残っていることはありますか。

[咲間Dr.] 意外に思われるかも知れませんが、ランチョン・セミナーは参考になりました。特に法的な規制を受ける広告表現を補うホームページの重要性や表現のポイントなどはイメージが湧きやすく、そのまま現在運営するサイトの開設に活かされました。初期投資額を抑え、経営の効率化を図るリースの活用なども丁寧な解説で、その場で理解することができました。4講座それぞれに充実したランチタイムでした。

[医業総研] 医院経営塾のカリキュラムに付け加える要素があるとしたら何でしょうか。

[咲間Dr.] セミナーの内容は私には十分なものに感じられました。あえて付け加えるとしたら、たとえ診療科は違っても、受講者の開業の志は共通するでしょうから、受講者がグループで1つの課題に取り組むワークショップのような企画があっても面白いかなと思います。

[医業総研] これから開業を目指す医師に、準備期間中の心得をアドバイスください。

[咲間Dr.] 開業準備期間に経営面で勉強すべき事は多々ありますが、同時にイメージトレーニングの期間でもあります。どんなに優秀なコンサルタントのサポートを受けても、医師自身が理想とするクリニック像を鮮明にしたうえで意思決定しなければ、開業は厳しいでしょう。開業セミナーに参加するにしても、単に知識を詰め込むだけでなく、勤務医と開業医の意識の違いや、開業イメージをリアルに描くことが重要だと思われます。

さくまクリニック
東京都練馬区光が丘3-9-2 光が丘IMA南館2F
ホームページ http://sakuma-cl.jp/