医院経営塾のコンセプト

《経営力》が医院経営成功のカギ

開業はドクターとしてのゴールではなく、 院長=経営者としての新たな人生のスタートです。同時に、良質な医療提供によって地域 医療の最前線を担うクリニックは、地域の社会的資産でもあり、開業後の経営の健全化・持続性は欠かすことのできない最大のテーマであることを経営者として認識しなければなりません。

しかし、都市部を中心とした施設数の増加や、クリニック経営に決して優位とはいえない近年の診療報酬改定等、クリニック開業を取り巻く環境は厳しさを増す一方です。立地環境と資金力を満たせば成功する、というのはすでに過去のこと。開業医には予め、しっかりとした経営理念、経営戦略、資金計画、人事労務マネジメント、経営数値管理といった《経営力》の習得が必須となります。 経営者に必要なこれらの課題は、病院勤務医時代には直接関与する機会がなかったことだけに、どこからどのように取り組むべきか悩ましいところです。クリニック経営に関する書籍も数多く出版されていますが、多忙な病院勤務の合間を縫っての勉強では、なかなか身につかないのが現実の声です。

もちろん、開業後もコンサルタントや顧問税理士等のサポートを受けることも可能ですが、経営者である院長が経営指標を理解し方針を明確に示さなければ、サポートの効果も期待できません。開業後の、集患・増患、資金繰り、人事、各種折衝、事業拡大等、経営に関わるすべてを意思決定するのは院長ご自身なのです。

医院経営塾の目指すもの

日本医業総研のコンサルティング・サービスの特徴は、開業までのサポートに留まらず、開業後の経営の黒字安定化までをお約束するもので、これまでに手掛けたクリニック379施設(平成24年11月現在)のすべてを成功に導いてまいりました。「まず物件ありき」といったハード面が先行したコンサル会社も多いなかで、私たちは「なぜ、開業をするのか」、「どのような医療サービスを目指すのか」という基本理念を重視した上で、特に「院長に経営を理解していただく」ことに注力してきた成果であると考えています。

そして、その間に蓄積されたノウハウをセミナー・コンテンツとして編纂し、2009年に開業を目指すドクターを対象とした勉強会《医院経営塾》を開講しました。

講座は全4講。毎月1回、日曜日に開催していますが、ご夫婦での参加も少なくありません。開業にはご家族の理解が不可欠であることや、配偶者が事務等を担当されるケースもあります。夫婦二人三脚での経営という面からも非常に有効です。

理論より実践を重視したワークショップ・セミナー

医院経営塾が目指すものは、参加ドクターに「経営 力で勝負する」院長になっていただくことです。そのため、単にクリニック経営の知識だけを詰め込むのではなく、成功ノウハウを短時間で実践的に身につけていただくよう、事例紹介やワークショップにウエイトを置き、講座ごとに参加者一人ひとりにワークシートの作成に取り組んでいただきます。

参加者は診療科や開業形態、スタッフ構成、導入する医療機器等それぞれに異なります。個々に熟考し、手を動かし、時に電卓をたたきながらオリジナルのワークシートを完成させますから、ワークシートの内容は当然一様ではありません。それだけに、参加者個々の開業のイメージがより鮮明になります。同時に、院長としての自覚、開業に臨むモチベーションも高まるといった声が、参加者の多くから聞かれます。

ドクターには開業前にしっかりとした経営力を身につけ、磐石な経営基盤の基で地域医療に取り組んでいただきたい――医院経営塾は経営環境の厳しい時代にあるべきベストな開業の姿を提案します。